Musicology: The Key Concepts (Routledge Key Guides)
David Beard Kenneth Gloag
「音楽学」のお勉強に読んでみようかな、と思ったけど、自分が読んで勉強するには易し過ぎる内容で、内容的には学部生向きのもんでした。
ということが分かるので、Googleブック検索は便利ですね。
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Musicology: The Key Concepts - Google ブック検索
じゃあ、教科書とか参考書として翻訳するには良いものなのかどうか、というと、よく分かりません。100ページ弱みたいだから便利だろうとは思うけど、3000円以上出す気になる本とは思えないので。ので、英語のままで自分が使う分には良い気がするけど、翻訳しても商品になるとはあんまり思えないです。誰か他の人の判断を聞いてみたいところです。
序文だけ飛ばし読みしたところ、1980年代以降、"before Kerman / after Kerman paradigm"という「神話」が語られてきたということが、自明の前提として語られてました。まあ「楽曲分析=音楽学」というパラダイム以前/以後みたいな話のはずです(たぶん)。
ってことは、西洋の有難い文物を輸入することが「学問」だとは毛頭思わないけど、でも、「日本の音楽学」は、ここ30年弱、何をしてきたんだ?
"after Kerman paradigm"は洋物の有難い最新の思想だから追随すべきだとは毛頭思わないけど、でも"after Kerman paradigm"が、同じ世界の中に同時代のものとして現に存在している(きた)ことは確かなのだから、それに反応さえしなかったんだろうか?
未知の他者と会話する手がかりになるもの(これを「教養」と呼んでおけば良いと思う。)を知らないままだと、後の世代が困るじゃないか。
と人のせいにできる年齢ではないけど、自分の責任として引き受ける気になれる身分ではないなあ、と思いました。
「日本の僕」は、ここ10年程、何をしてきたんだ?
(ま、一言で言うと、楽しかったです。)
2008年3月12日水曜日
Musicology: The Key Concepts
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