2008年6月20日金曜日

最古のコンピュータ音楽?

BBC NEWS | Technology | 'Oldest' computer music unveiled:BBC News
(cache) BBC NEWS | Technology | computer music unveiled:ウェブ魚拓
Recording: the oldest computer music? « A sound art resources list:ネタ元
最古のコンピュータ音楽が再発見されたらしい。ただしどの程度本当かどうかは分からないらしい。
(これまで本当に知られていなかった事実なのかどうか、僕は知らない。
たぶん電子音楽史みたいな本でも言及されていなかったんじゃないかと思うけど、覚えてないしチェックする気もあまりない。少なくとも、強調されて言及されては、いない。)

これまで知られていた最古のコンピュータ音楽はベル研究所で録音された1957年のものだけど、これは、1951年秋にマンチェスター大学で、BBCが録音したものらしい。
「Baby」という現代のコンピュータ全ての先駆的存在のコンピュータがあって、その「a commercial version」(どういうこと?)の「Ferranti Mark 1 computer」というものが演奏したものらしい。

1.
「最古のコンピュータ音楽」は、コンピュータの歴史にとっては重要で面白いトピックかもしれないけど「音楽史」にとっては、脚注以上に面白いトピックになるとは思えない。「歴史的に重要」という以外にどういう言い方ができるか思い浮かばない。

2.
これに限らず、50年代の「コンピュータ音楽」は、コンピュータを利用しているからこそ生み出される類の面白さがあんまり分からない。
ので、50年代は「電子音楽」の方が面白いし、「コンピュータ音楽」が面白くなるのは60年代以降。
人間の「想像力」とは既存のメディアに限定されているので、新しい手段を入手しても、人が初めにできることはそれまであったものを真似することになる傾向がある、というのを示す典型的な例に思われる。
で、あんまり難しいことはできなかったんだろう。
ってことは、「初期のコンピュータ音楽の利用法」と「初期のシンセサイザーにおける鍵盤の有無の問題(初め、シンセサイザーは、鍵盤を持たないからこそ調性的な想像力を避けることができる道具として評価されたが、「シンセサイザー」が普及したのは、モーグが音声出力装置として鍵盤をつけたから)」を比較考察すると、何か面白いことが考えられるかもしれない。

3.
Paul Doornbuschって誰だ?なぜBCCがニュージーランドの人にコメントを求めたんだろう?Dougの知り合いっぽいなあ。
Doornbusch, Paul - Australian Sound Design Project Biographical entry
Paul Doornbusch - Wikipedia, the free encyclopedia

4.
自分が若い頃に得た知識が10年程度で古いものでしかなくなる分野、というところ(コンピュータとかプログラミングとか)を生きる人の30代以後は、どんな人生なんだろう?常に「最先端」にキャッチアップし続けられるものなのかな?

5.
明日と明後日、スクーリング。がんばろー。

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