2009年3月11日水曜日

iPhone×Music iPhoneが予言する「いつか音楽と呼ばれるもの」


著者の一人で東京芸大の金子智太郎くんに頂きました。ありがとさんです。
色々指摘したい点はありますが、iPhoneアプリ(音楽系)に対して、多少なりとも人文学的なアプローチをした初めて(?)の本な気がします(たぶん)。
で、何といっても「ワクワク感」があるのが良いですな。やがて、今はまだ何と読んで良いか分からないものも「いつか音楽と呼ばれるもの」になるだろう、って題名だし。
谷口文和くんのインタヴュー、威勢が良くて素晴らしいですね。色々批判は可能だけど、批判するより「幾つかの文脈をつなげて論じてみること」を試みていることを言祝いでおかねばいけませんね。
いや素晴らしい。「…(何か適当な語を入れておこう:若者とか批評家とか何か)…」は、こうでなくっちゃいけない。
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個人的には、楽器ガジェットとかがたくさん出てきても、消費者みんなが制作者となる夢のような未来よりも、新しい種類のゴミのような表現がたくさん生まれてくる未来を思い描いてしまうのだけど、でも、決して、僕は否定的な感覚でいるわけじゃありません。
僕は、ゴミみたいなものでも、新しいものが出てくることにはたくさん期待しています。
なので、ワクワク感が、なかなか素敵でした。

世界はiPhone(かiPod Touch)を使える人と使えない人に二分されるみたいな気分になりますが、あくまでも、この本の著者たちが関心を持っているのは「iPhone的なるもの」(39)だし、今後iPhone以外のプラットフォームに関わっていくのだろうと思います。
僕も「iPhone的なもの」は今後どうなっていくんだろう、ということには関心があります。でも、いつも思うのだけど、1)この話に全く関わりを持たない人はどれくらいいるんだろう? ってのと 2)そして作られる音楽(かつて音楽と呼ばれたもの)はどんなものになるんだろう? とも思います。
やっぱ、PCとかネットを使わず、CDしか使わずMP3なんか使わない人は知人や親戚には結構いるし。統計的には、日本ではもう半分以下みたいだけど。
あと、iPhoneでも楽器ガジェットでもいいけど、それを使って奏でられる「音楽の内容」ってなんだ?それはそんなに楽しいものなのか?とか、ね。どうなんだろ?やっぱ「楽器のカラオケ」ってことかな?じゃ「カラオケじゃない音楽」はずっと残るのかな?
よう分からんな。

眠いな。
今日はもう寝よう。
神戸のお義母さんにもらった葛餅食べて寝よう。

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