2009年3月30日月曜日

たまってたDVD幾つか-9 Evenings, The Art of Performance - Story(1964), Merce Cunningham Collection vol.Iなど

9 Evenings
Variations VII by John Cage: E.A.T. - 9 Evenings: Theatre & Engineering
John Cage, Barbro Schultz Lundestam
B0015U0QNA
E.A.T. and ARTPIX: Open Score by Robert Rauschenberg
Robert Rauschenberg, Frank Stella, Simone Forti, Barbro Schultz Lundestam
B000OHZL4E
どっちも1966年10月13-23日にE.A.T. (Experiments in Art and Technology)主催で行われたお祭り騒ぎの記録。
ジョン・ケージ自身が机の上のテープ・リールとかを操作してるVariations VIIとか、ラウシェンバーグの変な作品とかの記録。

ケージのVariationsは、当然、クライマックスも何もなく延々と音が生成しては消えていく、という代物なので、集中して鑑賞する、という類の音楽ではないので、そのうちぼんやり再生する機会があれば良いなあ、と思うのだが、僕が今後死ぬまでに再びそんな時間を持つことがあるのかどうかはあやしい。
ラウシェンバーグのほうは知らなかったのだけど、アマチュアのテニスの試合があって、ボールがポーンと打ち返される音が会場に響いていた、というのにしか見えない。一緒に500人の観客には、イベント形式のパフォーマンス(「誰にも触れていない人に触れよ」とか)をしてもらっていたみたい。
僕の弱まった英語力では、テニスの試合とこの500人の観客参加型イベントの関連が分からない。

The Getty Museumに、David TudorやComposers in Electronics(という、チュードアが参加してたグループみたいなの)やE.A.T.関係の(つまり9 Evenings関係の)色んなアーカイヴがある。再び行くことがあるかどうかはあやしいけど、行ける機械があれば、もう一度チュードア・アーカイヴを漁りたい。演奏家を辞めたチュードアは、良くも悪くも電子回路オタク(というには学習能力が半端じゃないけど)に過ぎなかったことを明確にすると、20世紀後半の"シリアスな"音楽家の一事例として、けっこう面白いんじゃないかと思う。

The Art of Performance - Story(1964) [DVD]
DVD『The Art of Performance/ STORY (1964)日本版』発売記念企画 上映会+対談: "初回限定500部":メディア・ショップでの購入だと思うけど、500部だけ、とは。こういうのっていくらくらいの利益が出るんだろう。
30分ほどあるインタビュー部分は、いらない。「マイナーな有名人」を見て嬉しいわけではないし。20分ほどあるカニンガム・ダンス・カンパニーの「Story」(1964年のフィンランド公演)が(僕には)面白い。カニンガム・ダンス・カンパニーの映像はあまりない、という理由で。当然白黒です。

大上段に「現在のアートは…云々」とか考えるつもりはないけど、これ(カニンガム・ダンス・カンパニーの方)、ゆっくり見てると面白い。「ゆっくり見ないといけない」時点で困りものかもしれんが。
60年代には「アングラ」として見られたんだろうなあ、と思う。そして「アングラ」として見られるとすれば「エンターテイメント性がない芸術」は振りだろうなあ、と思う。でも「げーじつ」にコストパフォーマンスを求めてはいけない、と。

この音楽は一柳慧らしい。知らないけど。

http://art-into-life.com/?pid=3648233

Merce Cunningham Collection vol.I
Merce Cunningham Collection: Volume 1
Merce Cunningham Dance Company, Merce Cunningham & Elliot Caplan
9085140013
上の三本と違って、これはカラー映像。
ただしカニンガム自身が踊っている映像は収録されいない。
カニンガムのダンスを見て僕が得ることができるのは「人間の身体はこんな風な動きかたもできるのか、という発見」で、そういう地味でめんどくさい"発見"も、頭を柔らかくしてくれるものだから良いものだと思うのだけど、やっぱ昨日見た『ブルース・ブラザース2000』とは違うな、と思った。どっちにしろ僕はできないという共通点もあるけど。

ブルース・ブラザース2000
ブルース・ブラザース2000
ダン・エイクロイド, ジョン・グッドマン, ジョー・モートン, J・イヴァン・ボニファント, ジョン・ランディス
B000E6GB3Aどっちが良いかといえば、そりゃ前作の『ブルース・ブラザース』のほうが面白かったけど、でもそんなかたいことはどうでもよくて、面白かった。これを見ると、80年代初頭から2000年までに「アメリカの音楽」の中に「カリプソ」も含まれるようになった、ってことが分かる。あと「ブルーグラス」って言い方が定着したことも。(「定着」かな?むかしから「ブルーグラス」っていう言い方はあったのかもしれない。知らない。要するに、前作で「カントリー」の位置に置かれていたところに「ブルーグラス」が置かれている、ということ)。
バンドってのは、どんな音楽するかじゃなくて、どんな風に音楽するか、ってことが重要みたい。
一番感心するのは、ブルース・ブラザーズは全く「練習」しないんだな。かっこいい。

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