妻が職場or研究室or毎日行くところの先輩から借りてきたもので、僕は昔「これ、すげえ」と言ってたらしいのだけど、僕は全く何の記憶もなくて、でもすごかった。
節足動物ロボットに見えるけど、何がすごいって、これ、全て、機械式なのだ。
つまりは、江戸時代のからくり人形とか19世紀以前のオートマタみたいな代物なんだな。
機械式ではどうもならんし他の色々な要因もあってパラダイムが変わって、電力とかこんぴゅーたとかが使われるようになったのに、今でも、これくらいに作りこまれた機械式ロボットには「いのち」を感じてしまうのは不思議だ。「機械式」なパラダイムがなくなったわけじゃないのは当たり前だとしても、今、機械式ロボットが堂々としているのを見るのは、やっぱりちょっとびっくりする。
「機械式」ロボットってのは、ある意味、「時代錯誤」な代物なのだから。作られた当時もある種のおもちゃだっただろうに、「ロボット」が機械式では作られなくなった時代に作られる「機械式」ロボットは、「ただのおもちゃ」ではない。
じゃ、何か?というと、すぐには分からないけど、それが、「現代社会」とか「時代」とかに対して何か言おうとするものになるのはけっこう普通のことなんだろう。
でもまあそういうこと考えなくても、不思議で面白かった。
ちょうどオートマタにのめりこんだ人たちに関する本(アカデミックな本じゃないけど)を読み終えたところだったし、面白かったです。
生きている人形
関口 篤
2009年5月8日金曜日
Theo Jansen テオ・ヤンセン
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見たり読んだり聴いたもの
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2 コメント:
喜んでいただけたようで何よりです^^
ボーっと見始めたのだけど、すごかったっす。
ありがとさんです。
またなんかあったら教えてください。
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