2008年4月6日日曜日

映画『クローバーフィールド』

明日から心機一転して過去のつながりを全て絶ってがんばり直していこう、と思ったので、映画館に行ってきました。
近所のイオンで今日から公開の『クローバーフィールド』。

すごかった。

映画『ゴジラ』とか『キングコング』とかで、ゴジラが暴れた時に蹴散らされる雑魚の警官とかでさえなく、ゴジラが暴れたビルで何かしていただろう人たち、たぶん、「普通」は、画面にはほとんど映されさえしなかっただろう人たち、が主役の映画でした。
今までの色々な映画で必ず登場してきていたけど、でも、一度として、数秒以上はスポットライトを浴びたことがないに違いないタイプの人間が主役の映画でした。

とても良かった。

DVDとかじゃなくて、映画館で最後のシーンを見れて、とても良かったです。

検索して、映画を見た感想いくつかを読んでみたけど、どれもピンときませんでした。

「怪物の正体」なんかどうでも良いに決まってるじゃないか。そりゃ、最後のテーマを聴けば、明らかに「怪物」のモデルが何かは分かるけど、そんなのどうでも良いに決まってるじゃないか。
「謎の映画」という前評判がすごく話題になっていたらしいけれど(僕は全く知らなかったけど)、「謎の解明」は映画のポイントとか魅力じゃないのだから。(解明されないし。)
町山智浩の解説が一番的を得ていると思う。

名前を付けられていない小さなものを取り上げて名前をつけてあげる映画なのだから、これは、まさに、リオタールが言うところの、大きな物語が消えた後のポストモダンな世界における哲学が果たすべき役割を遂行した映画なのかもしれない。911以後の世界で小さな物語を語ってみようとした映画なのかもしれない。
ただし、気をつけていても、駄目な人は駄目なカメラワークみたいです。映像がふらつき続けるので、乗り物酔いみたいな気分になります。僕は大丈夫だったけど、妻は夕飯を食べれなくなってました。


映画秘宝.com 町山智浩のアメリカ映画特電:これね。ネタバレあり。ネタバレしても面白いと思うけど、知らないまま見たらどうだったんかな。

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