以下のようなことを考えました。
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万博幻想―戦後政治の呪縛 (ちくま新書)
吉見 俊哉
「明治以降の日本の芸術制度」について勉強する準備として読んだ『博覧会の政治学―まなざしの近代』の続編らしいし、ヤノベケンジについておべんきょーするサブテキストとして、DVDで『公式長編記録映画 日本万国博』と一緒に、と思って読みました。ので、序章と一章と終章くらいしか読んでません。必要ならトピックを拾い直せる程度にしか読んでないので、あんまし細かなトピックはしっかりさらってません。
まあ居酒屋でするには面白かろうお話としては、1970年の日本国万博は、「大阪万博」ではなかった(都市名が付けられた万博ではなかった)点で珍しく、それは、これが紀元二千六百年記念日本万国博覧会とやらの復活版として位置づけることができるものだったかららしいです(40-43)。
あと、山田洋次の『家族』という映画は面白そう。
東京オリンピックと共に(6年違うけど)「未来都市」を志向した万博公演が荒廃した跡地に阪大の工学研究科があって昨日荷物取りにレンタカー借りて行ってきたのだけど、なんとも心が荒涼とするところだな、と思いました。
対象を明確にして、対象に対する基本的な視座をコンテクストの中に位置づけ、対象に対するアプローチを(四つ)整理する、という「序章」は、学術的な博士論文を書く上でとても参考になると思います。
でも、『博覧会の政治学』とこの本の間にけっこうな量の本が出てるなあ。『「声」の資本主義―電話・ラジオ・蓄音機の社会史』もそうで、この本、もう絶版なのか。というか、もう10年以上前の本なんですね。「声」という問題圏をアップデートするものって、日本語ではこれ以降ないんじゃないかな?なんか忘れてるかな?
博覧会の政治学―まなざしの近代 (中公新書)
吉見 俊哉
公式長編記録映画 日本万国博
間宮芳生 谷口千吉 石坂浩二
家族
倍賞千恵子 井川比佐志 笠智衆
「声」の資本主義―電話・ラジオ・蓄音機の社会史
吉見 俊哉
2008年2月17日日曜日
吉見俊哉『万博幻想―戦後政治の呪縛』
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